
新しい生活が待っている春は、食器も白から始まります。
白の陶磁器はどんな料理も盛り付けが引き立ちます。また、和食器にも合わせて使うのに無理がありませんのも好まれる理由です。
春は茶器もこのような白で揃うと、テーブルナプキンなど鮮やかな赤でコントラストをつけてみても快活です。
このポットは蓋に、かたつむりがちょこんと乗ったマイセンの陶磁器で、カップもお揃いです。おとぎ話に出てくるような白鳥や伝説の魚など、水辺の物語が浮き彫りのデザイン。ちょっと珍しい感じです。
マイセンのこのシリーズとイタリアのジノリ、ベッキオホワイトのシリーズが良く合います。すこし色をテーブルに足したいときは、白い食器に中国の青磁などの銘々皿を組み合わせて使うと美しいです……。
二十代の頃遠い昔(笑)訪れた海外で最初に買い求めたものは、靴やバッグではなく、食器でした。
食器やさん巡りをしたがるわたしに友人は、おばあちゃん趣味だなぁと感じたみたいです。
いまそのおばあちゃんにさらに近づいてきても、やっぱり器の魅力にときめいています。
毎日、口に触れるカップや、グラス。その感触までも器は千差万別です。
人間が還っていく土に、器になる土が練られ焼かれていく…なにか陶磁器には母なるぬくもりを想うのです。