
世界のタイポグラフィの秀作が一同に展示されています。
銀座伊東屋9階ギャラリーにて。
タイポグラフィとは日本人にとっては、自分の名前の印鑑の文字をどんなデザインに刻むかを、ポスターや広告の文字に託したアートワークかもしれません。
文字はそのかたちの太さやハネ方、文字同士の間隔を一ミリ以下で加減を違えていくとまったく印象が変わります。
日常で読む新聞、雑誌、ポスターは印刷された文字はみな同じようにですが、よくみてみれば、なにを伝えたいかの気持ちに合うデザインの文字が使われています。
昭和の頃、日本家屋に主の表札がかけられた文字の筆の個性が住むヒトの顔となっていました。
いま私たちの暮らしには、タイポグラフィを選ぶ範囲が広がっています。どんな書体で印字プリントアウトをするかは、もはや名刺を超えて、作品を発表するあらゆるクリエーターに対して開かれた窓になっています。
作品の応募や発表に自分ならどのタイポグラフィを選ぶか、この展示会で出会っておけるまたとないチャンスです。
個人的にはリョービの花牡丹のDBが美しく感じ取られ見入りました。
日本語を美しく印刷するインクの量と、その文字の個性をバランス化して、見やすさも損なわない力。まさに伝統的な新書体の誕生といえます。
昔ながらの漢字のデザイン、たとえば教科書にあった明朝体を、木版刊本の書体に重ね合わせてあります。独特の懐かしさとヌケの良さ、そして並ばせたときの文字列にキレが生まれます。
GINZA ITO-YA