
部屋の模様替え。
なにから変えたら景色が変わるのか
最初にするなら、表に出された物が見えないようにしまうか、処分します。
いつしか小物のインテリアが増えてしまうのも、片づけます。
たとえば本が増える。
それは定期的にすべてさようならに。
なかなかできない大事な美術書籍、あるいは名作の漫画、北欧の自然写真集、
それら切り抜い額に入れて飾ることもありました。
ページを切り離すつらさも、ひとしお。
片づけるとは、保管、収集とばかりではありません。
手放す勇気も試されています。
離れ難い気持ち。
思い出。
部屋は住まうヒトの想いが必ず現れています。
それは物ではなく、物に出会った出来事と歴史。
価値を生む住まいとは、移ろいゆくヒトの心までも引きと留め安心させます。
その空間をあらゆる物で支配しないよう、
間引きをしてゆとりをもたせるとき、
手放すという行為が無情に思えてしまうものです。
さよならの模様替えには、思い出だけを残し、物に迫られない居心地を探すのです。